ニチアス

ニチアス

   

お知らせ

News

フリーアクセスフロア製品で「SuMPO EPD」を取得

2024/07/25 お知らせ

 ニチアス株式会社は、電気ケーブルや通信配線を収納することを目的とするフリーアクセスフロア「ニチアスパットフロア® M300A」「ニチアスNOAフロア® M300A」「ニチアスオメガフロア® M300A」について、製品の全ライフサイクルステージにわたる環境情報を定量的に開示する「SuMPO EPD」を取得いたしました。

 

フリーアクセスフロアのEPD(タイプⅢ)取得

 今日の温暖化の影響による環境の変化が著しいなか、各国の2050年カーボンニュートラル実現に向けた動きが活発化しております。全世界のCO₂排出量のうち約37%は、建設部門から(※1)と言われ、現在建設業界はZEHやZEBを推進し「くらすときのCO₂排出量(オペレーションカーボン)」の削減を進めています。一方「建てるときのCO₂排出量(エンボディード・カーボン)」は削減が進んでおらず、現在建築業界では、建築物1棟建設時に要するCO₂排出量の見える化に取り組んでおります。
 

 こうした背景から、「ニチアスパットフロアM300A」「ニチアスNOAフロアM300A」「ニチアスオメガフロアM300A」について当社初となる「SuMPO EPD」を取得し、製品の環境影響をCO₂排出量のみならず大気や水域への影響などを多面的に評価し、質の高い環境情報を提供することといたしました。

 

 当社グループでは、2050年カーボンニュートラルに向け、自社のCO₂直接排出削減に加え、サプライチェーンでのCO₂排出削減に取り組んでおります。今回の「SuMPO EPD」取得を機に、当社建材製品の更なる環境負荷低減に取り組み、建設業界のCO₂削減に一層貢献してまいります。

 

【問い合わせ先】:ニチアス(株)建材事業本部 TEL:(03)4413-1161

 

 

SuMPO EPDとは

 「SuMPO EPD」は全ライフサイクルの環境負荷をLCA(ライフサイクルアセスメント)手法で定量的に算定し、その数値に対して第三者が検証を行い、信頼性の高いデータを開示する環境ラベルです。ISOが定める「タイプⅢ(ISO14025)」に該当します。

 「SuMPO EPD」を取得した製品は、ビル建築の施主や工事業者にとって、グリーン調達のための判断材料となり、米国グリーンビルディング協会が管理するLEED認証(※2)においても、「SuMPO EPD」を取得した製品を使用することで認証時の加点項目となります。

「SuMPO EPD」を取得した製品は、建築物1棟のホールライフカーボンの算定ツールなどにも反映され、活用されることが見込まれております。

 

※1:global alliance for building and construction(2021)

※2:LEED認証とは非営利団体USGBCが開発、運用し、GBCIが認証の審査を行っている、ビルト・ エンバイロンメント(建築や都市の環境)の性能評価システムです。コストや資源の削減を進めながら、人々の健康に良い影響を与え得ることに配慮し、また、再生可能なクリーンエネルギーを促進している建築物の認証を行っております。