ごあいさつ
当社は1896年(明治29年)に、わが国における保温・断熱分野のパイオニアとして創業しました。以後、造船、石油精製・石油化学、電力、建築、自動車、半導体とその時代時代の基幹となる産業に、120年以上の歴史の中で培ってきた当社独自の「断つ・保つ」の技術による製品・サービスを提供してまいりました。そのような変遷を経て成長してきた当社グループを取り巻く今日の事業環境に目を向けてみますと、急速なデジタル化、人々の働き方の変化、また地球温暖化をはじめとする環境問題は、これまでとは違ったスピードで社会を大きく変えています。当社グループも社会に合わせて変化していかねばなりません。
地球温暖化をはじめとする環境問題や持続可能な社会の実現といった大きな社会課題に対して、当社グループの製品・サービスは幅広く貢献できる力を持っています。
ロックウール製品は、断熱材として使うことでエネルギーの使用量を減らすことができ、脱炭素社会や地球温暖化の防止に貢献しております。また、防音材として使うことで騒音防止などの社会環境向上に貢献しています。フィルター製品を使用したVOC濃縮処理装置は、大気汚染の防止を効率的に行います。
安全、安心な暮らしについても、ガスケットをはじめとするシール材は配管などから外部へ流体が流出することを防ぎ、社会インフラの安全を支えています。耐火被覆材については火災時の建物の倒壊を防ぎ人命を守ります。
当社グループが安定的な業績を確保できていることは、ひとえに社会が必要としている製品・サービスを当社グループがタイムリーに提供していることに尽きると思います。
それゆえ、「断つ・保つ」の技術を基盤とした独自の技術と独自のビジネスモデルを融合し新しい付加価値を生み出していくこと、事業の選択と集中、デジタル技術の活用による効率的事業運営、これら3つを軸に当社グループの製品・サービスを迅速かつ確実に提供することで、ステークホルダーのみなさまに必要とされる会社であり続けます。
ステークホルダーのみなさまには引き続き当社グループへのご支援を賜りますとともに、今後の当社グループにご期待ください。
代表取締役社長
亀津 克己